2024/4/30★寺川貴也が注目する最新NEWS TOPIC★

各国の最新データプライバシー動向は、会員制データプライバシー情報サイトにて公開しています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

▼当社無料メルマガ登録はこちら

以下のような新着情報を毎週配信しています♪

https://m.technica-zen.com/ms/form_if.cgi?id=fm

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

~中国の越境移転規則(前編)~

少し前のニュースになりますが、中国の越境移転規則が3月22日に公布され、即日施行されました。
中国の越境移転についていつ安全性評価を行うべきか、
いつ標準契約を締結すべきかといった基準が「意見募集稿」ではなく確定した規定として示されたことは、
事業者にとって歓迎すべき出来事です。

https://www.cac.gov.cn/2024-03/22/c_1712776611775634.htm

少し内容を見ていきましょう。
(以下、和訳は当社作成です。あくまで参考訳としてご参照ください)
まず、大前提として、中国法では個人情報の越境移転の正当化に3つの方法があります。
それらは、1) 安全性評価、2) 標準契約の締結、3) 個人情報保護認証です。
非個人情報については、重要データを越境移転する場合、安全性評価が求められます。

まず、第2条です。
===================
第2条 データ処理を行う者は、関連規定に従って重要データを特定し、申告しなければならない。
関連部門または関連地域から重要データとして通知または公表されていない場合には、
データ処理を行う者はデータの境外持ち出しのための安全評価を重要データとして申告する必要はない。
===================

データ処理を行う者とは、いわゆる「管理者」に該当する者ですが、重要データの有無を確認する必要性が示されています。
ただし、重要データについては関連部門や地方の当局が重要データを指定することになっており、
それが公表されていない場合は過度に慎重になり、重要データを自主的に見つけて分類する必要はないとしています。

続いて第3条です。
===================
第3条 国際貿易、国境を越えた輸送、学術協力、国境を越えた製造・販売活動の過程で収集・生成されたデータが境外で提供され、
個人情報または重要データが含まれていない場合、
データの境外持ち出しのための安全性評価の申告、個人情報の境外持ち出しのための標準契約の締結、個人情報保護認証への合格は免除される。
===================

越境ECや国際貿易、研究、メーカの生産データ等で個人情報が含まれていない場合や重要データが含まれていない場合には自由にデータを流通できます。

第5条を見ましょう。
これが最も重要な部分です。
===================
第5条 境外に個人情報を提供するデータ処理を行う者は、次の各号のいずれかに該当する場合、
データの境外持ち出しのための安全性評価の申告、個人情報の境外持ち出しのための標準契約の締結、個人情報保護認証への合格を免除される:

(一) 越境購買、越境配送、越境送金、越境決済、国をまたいだ口座開設、航空券・ホテル予約、ビザ申請、試験サービス等、本人が当事者である契約の締結または履行のために個人情報を境外に提供する真の必要性がある場合。
(二) 法律に従って策定された労働規則および法律に従って締結された労働協約に従って、国境を越えた人事管理を実施するために、境外に従業員の個人情報を提供する真の必要性がある場合。
(三) 緊急時に自然人の生命、健康、財産を保護するために個人情報を境外に提供する真の必要性がある場合。
(四) 重要情報インフラ事業者以外のデータ処理を行う者であって、その年の1月1日以降、境外に提供した個人情報 (センシティブな個人情報を除く)の累計が10万人未満である者。

前項の境外に提供された個人情報には、重要データは含まれないものとする。
===================

越境ECや送金事業、旅行業等では個人情報の越境移転や人事管理で必須の個人情報のやり取りに関しては、
比較的自由にデータ流通が許されることが定められています。
(ただし、「真に必要性がある場合」と限定しているのでやりたい放題というわけではないことにも注意が必要)
その他、一年間に中国国外に提供するセンシティブな個人情報を除く個人情報の数が10万人未満であれば、
安全性評価や標準契約、個人情報保護認証が免除されるとされています。
これによって、安全性評価や標準契約の締結を免れることができる事業者は大幅に増えることでしょう。

少し長くなったので、今回はここまでにしておきます。
次回続きを解説します。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪当社無料メールマガジンのご案内≫

▼メルマガ登録はこちら

https://m.technica-zen.com/ms/form_if.cgi?id=fm

・週1回の配信で、重要トピックや最新ニュース等の情報をお届けしています。

・上記のような当社コンサルタントの専門的視点で注目する、最新ニュースや動向等を読んでいただけます。

・配信不要な場合はメルマガ最下段にてワンクリック解除が可能です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆