2023/9/26★寺川貴也が注目する最新NEWS TOPIC★

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~インドのknowledgeNetの報告~

 

9月22日金曜日はインド、バンガローのknowledgeNetでお話しさせていただく機会をいただきました。

日本のknowledgeNetとの共同開催としたこともあり、80人を超える参加者が90分間聞いてくれていました。

内容的にも充実したものとなったのではないかと思います。

私は日本法の簡単な紹介とインドのデジタル個人データ保護法との関係を紹介しました。

 

インドのデジタル個人データ保護法については以前このメルマガでも紹介しました。

インド法は2017年にプライバシー権を人権と認めてから検討が始まり、2020年に法案が一度廃案となるという経緯がありましたが、

最終的にビジネスフレンドリーな内容へと変容しました。

越境移転規制をブラックリスト化し、原則移転を許容する姿勢となったことは特に企業から評価されているようです。また、データローカライゼーションがなくなったことも大きなポイントです。

データローカライゼーションは企業活動にとってコスト増の要因となるため、一般に歓迎されません。

その一方で、消費者や企業に対する一部の調査ではデータローカライゼーションが安心感につながるという調査結果もあり、相反する意見が混在する状況です。

 

インドは今後具体的なデータ保護制度を定める規則類が整備される見込みです。

私が聞いた話ではまもなく最初の規則が公表されるということです。

規則への違反は数十億円の罰金の対象となるため、適用を受ける企業は規則の交付に注意をしておくとよいでしょう。

 

kNetで私が面白いと思ったのは、フィリピンの専門家が規制当局とのコミュニケーションを密にとることを推奨していたことです。

GDPRが施行されたときにも当局からコミュニケーションの重要性が指摘されていました。

新しい分野ゆえに、民間の状況を適切に把握したいというニーズが当局にあるのではないかと思います。

フィリピンは実際、当局が積極的に民間部門の人々と交流しています。

シンガポールでの国際会議でも、フィリピンの当局の人々はフレンドリーです。

 

私は今9月28日のAIのウェビナーに向けて準備をしていますが、

新たな分野というのは、官と民が協力して規制を整備するという姿勢が重要なのだと感じます。

AIでは、日本はアジャイルガバナンスといって、民間主体でのルール整備を推進しています。

これも、新しい分野、変化のスピードが速い故のアプローチと言えます。

 

不確実性の大きな時代故の制度整備の在り方なのでしょう。

とはいえ、規制がなければ「責任あるAI」という考え方の実現が心許無いという意見もあります。

今後のデジタル世界の動向については予断を許さない状況と感じます。

 

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