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アンダーソン・毛利・友常法律事務所の中崎弁護士が「Q&Aで学ぶGDPRのリスクと対応策」という本を上梓されました。
中崎弁護士とはIAPPのTokyo Chapterの事務局でご一緒させていただいていますが、お人柄が伝わってくる内容です。
私もさっそく拝読しましたが、非常によくできた本です。少し勉強した人が読めば、ここに書かれていることを参考にするだけでGDPR対応ができるのではないかと思います。
ぜひ、お手にとってお読みください。
WP29のDPOのガイドライン(WP243 rev.01)の続きです。
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今日は3 Position of the DPO (DPOの地位)のうち、
3.2 Necessary resources(必要なリソース)を見ていきます。
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組織はDPOをサポートすることを義務付けています。
GDPRの第38条(2)をみてみましょう。
「DPOの職務を執り行うこと、個人データおよび処理業務へのアクセス、DPOの専門知識を維持することに必要なリソースを提供すること」が要求されています。
具体的には以下の項目を特に検討する必要があります。
個人データの処理業務が複雑で、かつ取り扱いに注意を要するデータを多く扱っていればいるほどDPOは多くのリソースを必要とすることになります。
執り行われているデータ処理の内容にしたがって適切なデータ保護機能の実装と、適切なリソースの配分を行わなければなりません。