2024/3/22★寺川貴也が注目する最新NEWS TOPIC★

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~国の役割~

気が付けばもう3月の下旬になってしまいました。


4月3日、4日に開催されるIAPPのGPS24に参加するため、私は米国に行く予定があります。


来週は東京に出る予定が入っているため、少しあわただしい日程となっています。


GPS24についてはknowledgeNet Tokyoで4月15日ご報告するよう申し受けていますので、ご都合つく方はぜひ参加を検討してください。

実は、私の現地での予定の半分はAIに関する打ち合わせや会議です。
AIの議論は大学の先生や政府関係者の方が中心となっています。


そういった方々が、「マルチステークホルダーでの議論が必要」ということで一介のコンサルタントの私までも議論に入れてもらえています。


私もなれない場ではありますが、現場の温度感をインプットして、現実的な政策を作ってもらえるようにお手伝いできればと考えています。

AIに関して日本はAI Safety Instituteを作り、AI事業者ガイドラインを公表し、AIと著作権保護との関係について論点整理を再度行う等、活発に動いています。


最近は「AIの安全性」というキーワードもでてきていますが、ここでいう安全性には国家安全保障という概念も含まれているようです。


DFFTと同様に、AIの現場でも国家安全保障の問題とビジネス促進との間で摩擦が生じることもあるようです。


AIの利活用を推進したい一方で国家安全保障を守ろうとし、それがビジネスの阻害要因となってしまっている状況に、国とはいったい何なのだろうと考えさせられます。

私は、国家の諜報活動や情報収集を否定するつもりはありません。


外務省の役人が絢爛な生活を送りながらパイプを築いていくという行為は国にとってはとても重要です。


国際社会であっても、最後は人と人とのつながりで動く部分があるからです。


国家の諜報活動はSchrems II裁判が示すように経済活動に負の影響を及ぼす可能性もあります。


ロジックでつめていけば、それは当然の帰結です。


一歩踏み込んだ情報を得ているからこそ、より効果的な行動をとることができるからです。


諜報活動や情報収集に透明性やアカウンタビリティを求めることには無理があるように思います。


グレーゾーンを白黒つけようとしては、うまくいくものもうまくいきません。

最近の国際的な緊張を見ていると、世界が潔癖になりすぎている気がします。


理想論や原理主義が行き過ぎると、世の中は息苦しくなります。


「文化」や「慣習」、「歴史」という言葉でくるまれますが、グレーゾーン、または裁量で何とかしてしまう余地が人の社会には必要です。


グレーゾーンや裁量が増えすぎると今度は腐敗や癒着、著しい人権の侵害の看過が生まれるので、そのきわどいラインを見極めながらバランスをとることが大切です。

ガバナンスとは、本来、そういうバランスをとるための活動のようにも思います。


だから、人間臭いし、自動化しきれない部分が多くあるのでしょう。

 

 

 

 

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