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~ AIは2024年に落ち着くか ~
生成AIの登場で、今はデータに関する国際会議にいけばもっぱらの話題はAIのガバナンスとなっています。
AIガバナンスは最終的にはAI監査を行うこととなるため、監査法人が今後主要な役割を担っていくように思います。
先日当社でインターンをしてくれていたマークさんと話をしていると、
アメリカではAI監査を専業としたスタートアップも出てきているといっていました。
ただ、彼によるとAI監査の需要はまだ顕著にあるわけではなく、そういった会社が持続可能かは疑問だとのことです。
世界のルール作りもまだ途上のため、一部のプロアクティブな会社を除いてまだ取り組む会社は少数のようです。
国連の取組を見ていると、データの利活用やAIへの対策もSDGsの一つとして挙げられていました。
プライバシーガバナンスやAIガバナンスはSDGs 11 の”Sustainable Cities and Communities”等が該当するということです。
これが企業の対応へのモチベーションとなればと思います。
先日LinkedInのニュースフィードを見ていると、2024にAIブームに”cold rain”が訪れるかもしれないというニュースがありました。
今年に入ってから、急速に普及をしたAIですが、その運用費を企業が支えきれないのではないか、という趣旨のニュースでした。
コストをまかなうことのできるビジネスモデルへと変えていくにはもう一段生みの苦しみが必要かもしれません。
ただ、ビジネスとしては少しスピードが緩むかもしれないにしても、AIがもたらし得るリスクは失速しないでしょう。
サイバーセキュリティにおける攻撃と同様、悪意のある利用を行う人々は目的をもって攻撃を行うため、彼らにはモチベーションがあります。
そういった状況を抑制するためには、やはりサービスを提供する、もしくはサービスを二次利用する企業が対策をとる必要があります。
対策の一つとして挙げられているものにはコンテンツモデレーションといわれるものがあります。
これは、AIのアウトプットを人の手で調整することです。
ただ、この報道があったワシントンポストの記事( https://www.washingtonpost.com/technology/2023/10/13/ai-voice-cloning-deepfakes/ )によると、
「ソーシャルメディア企業も、人間のファクトチェッカーがフェイクを見抜くのが難しいことが多いため、AIが生成した音声をモデレートするのは難しい。
一方、不正使用を防止するガードレールを備えているソフトウェア企業はほとんどない。」
ということです。
私たちは本当に難しい時代を生きていると思います。
多くの人が、この問題に取り組もうとしています。
ただ、そのスピードは遅々として、技術の発展に追随できていません。
このような状況ではできることから始めないといけないことも確かです。
子どもたちの世代により良い未来を残すために、現役世代の私たちが頑張る時なのだと思います。
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