2023/11/7★寺川貴也が注目する最新NEWS TOPIC★

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~コンプライアンスとビジネスエネイブラ~

 

来年2024年4月に開催されるワシントンDCでのIAPPのサミットで、今年のメンバーでまたお話をさせていただくことが決まりました。

4月に行った私たちの発表はとても高い評価をいただいていたのでそのお陰かもしれません。

個人的には、ワシントンDCには20年来の友人も住んでいるため、こういう機会をきっかけに友人に再開できることも楽しみの一つです。

 

IAPPのサミットといえば、11月上旬にAIについてのサミットが開催されました。

AIトレーニングには2200名が参加したというので驚きです。

世界の専門家の関心の高さがうかがえます。

参加した友人は学びのあるカンファレンスだったと言っていました。

 

AIについては日本政府が非常に力を入れています。

G7広島サミットで採択された宣言へのコミットメントとしてG7でAIの開発事業者のガイドラインを作成すると公表される等、

リーダーシップを積極的に発揮しようとしている政府の取組が数多く聞こえてきます。

政府の熱量はかなり大きいようです。ただ、世界のAI政策の動向を見る際に注意しないといけないのは、基本スタンスがどこにあるかです。

日本は少子高齢化する社会への対応として積極的に利活用したいと考えていますが、

そのような喫緊の課題を持たない国々は、AIの有効利用を検討しつつも社会の安定を脅かさないことに重きを置いている傾向があります。

政策提言への影響力は強い経済力も密接に関係しています。

経済力が弱まりつつある東洋の国の日本が、世界の政策形成に影響力をどこまで保ち続けられるかは未知数です。

 

話は変わりますが、当社は11月が期の始まりです。

新しい一年に向けて様々な計画を行動に移し始める時です。

そんな時に、あるお客さまから私たちの過去の仕事が良質でとても助かったというコメントが届きました。

そのお客さまはビジネス部門の方で、間接的に私たちの仕事に触れられた方でした。

私たちの行っているコンサルティングの仕事でコンプライアンス部門以外の方から喜びのコメントをいただくことは珍しく、嬉しい時間となりました。

それと同時に、注目されなくても「当たり前のことを馬鹿になってちゃんとやる」ことを続ける重要性を再認識しました。

見ている人は見ているのだと思います。

 

今回コメントをいただいたケースは端的に言えば、

お客様のエンドユーザー様からの問い合わせに対してコンプライアンス関係の資料が整備されておりストレスなく答えることができたということでした。

コンプライアンスの仕事は「お金を生み出す仕事」を支える仕事なのだと思います。

普段の仕事で最もストレスが積もるのは「必要な情報がどこにあるのかわからない」、「必要な情報が断片化されている」という状況ではないかと思います。

こういった状況がない時に、仕事は円滑に進みます。

コンプライアンスは地味な内容が多いものの法的な義務を伴うことや契約プロセスで避けられない要素を持つため、

ビジネス部門の手を止めないことが重要です。

その意味で、良いコンプライアンス活動はビジネスエネイブラなのだと思います。

会社のビジネスを考慮して、何が必要かを想像して必要な手を打っていくという積極的な姿勢がコンプライアンスの担当者には求められます。

 

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