透明性のガイドライン(WP260 rev.01)を読む(36)

各国の最新データプライバシー動向は、会員制データプライバシー情報サイトにて公開しています。

4月から6月の間にオーストラリアのDPAに対して報告されたデータ侵害の下図は242件でした。
内訳は悪意のある攻撃が59%(フィッシング、不正アクセス、brute-force攻撃(パスワードの総当り攻撃)、書類・装置の盗難)、人的ミスが36%(誤送信、個人情報紛失、BCCの使用ミス)、システムの故障が5%となっています。コンタクト情報、金融情報、アイデンティティ情報、健康情報、納税者番号等が漏洩しました。

引き続き「透明性のガイドライン(WP260 rev.01)」を読んでいきます。

<不可能である場合、不当に過大な努力を要する場合、目的を大幅に損なう場合>
【58】
GDPR第14条(5)(b)は、GDPA第14条(1)、GDPA第14条(2)、およびGDPA第14条(4)で提示された情報を提供する義務を免除するケースについて記載しています。

  • 不可能である場合(特にアーカイブ目的、科学的/歴史的調査目的、または統計目的の場合)
  • 不当に過大な努力を要する場合(特に、アーカイブ目的、科学的/歴史的調査目的、または統計目的の場合)
  • GDPA第14条(1)で要求される情報を提供することで処理の目的を果たせなくなる場合、または処理の目的を大幅に損ねる場合