Privacy Professionalという仕事

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Privacy Professionalという仕事が生まれつつあります。
個人データの法的取り扱い、IT上での取り扱い、そして社内でのマネジメントを担当する仕事です。

私はこの仕事の可能性に着目しています。
それは3つの理由からです。

1.プライバシー、データ保護の重要性がビジネスで増している
2.女性が活躍できる
3.フリーエージェントが活躍できる

Privacy Professionalの役割は、企業と個人の基本的人権の保護を結びつける介在者となることです。
このブログでは繰り返し指摘していますが、個人データ保護とは基本的人権の尊重を実践することです。私はPrivacy Professionalの仕事はnoblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)だと考えています。

現在、プライバシーの分野で活躍しているのは弁護士です。
将来的にはPrivacy Professionalという肩書きを持った人が数多く活躍する時代が来ると私は考えています。
弁護士という存在は、その性格上問題が生じたときの対処に強みを持ちます。反面、日常業務の組織運用は不得意とするところです。
Privacy Professionalのフィールドは、弁護士のフィールドと明確なすみわけが可能となります。
弁護士が非常時に対応をする支援者であるとすれば、私たちPrivacy Professionalは何も起こっていない平常時にnoblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)を実践する存在です。

IAPPの投稿やスタッフを見ていると自明ですが、この分野は女性が多数活躍しています。Privacyの仕事は女性の感性と強みを活かせる仕事でもあるのです。

日本にも留学経験者や高い学歴を持った女性が増えています。そういった女性が力を十分に発揮できないケースを私は多く見てきました。
私は、Privacy Professionalという新たな役割が、日本でミスマッチの犠牲となっている女性たちに新たな選択肢を提供してくれると考えています。
Privacy Professionalの仕事は、すばらしい才能を持った彼女たちが世界で活躍する道を開いてくれることでしょう。

Privacy Professionalという仕事の面白いところは、フレームワークが固まっているところにあります。フレームワークを抑えてしまうと、あらゆるビジネス形態に応用が利きます。業界への依存度が低いため働く人に自由な仕事の仕方を許容してくれます。価値観の多様化する社会において、これはとても大切なことです。変化の早い時代にあっては、人は常にOne more choice(もう一つの選択肢)を持つべきです。

世界のビジネスがデータ駆動となっている中、Privacyに関わる仕事はますます増えてきます。
このブログが、そんな仕事に興味を持つきっかけになってほしいと願っています。